財務・会計システムのミロク情報サービス(東京都)は、中堅・中小企業向けERPシステム「MJSLINK NX-Plus 財務大将」、中堅企業向けERPシステム「Galileopt NX-Plus 財務大将」と連携し、AIを活用した仕訳・残高チェックシステム「MJS AI 監査支援」の提供を10月26日より開始した。
「MJS AI監査支援」は日次、月次、年次の財務会計処理の業務において、担当者が入力または自動作成した仕訳の処理ミスや処理漏れなどを自動でチェックするシステム。2019年11月に会計事務所向けERPシステム「ACELINK NX-Pro 会計大将」、続けて2020年7月には中小・小規模企業向け財務パッケージ「ACELINK NX-CE会計」との連携を行っていた。今回、新たに「MJSLINK NX-Plus 財務大将」「Galileopt NX-Plus 財務大将」と連携したことで、より幅広い層が利用できるようになる。
「MJS AI監査支援」によるチェック結果は、確認が必要と思われる科目や金額が一目で分かるようレポートとして表示する。チェックするポイントは、前年同月などと比較しての著しい金額の増減、マイナス残高、仕訳の重複など。また、チェックルールは、①税法などを踏まえたうえで、誤りが発生しやすいポイントを考慮しあらかじめ設定された「システム標準ルール」、②ユーザーが設定する「オリジナルルール」の2つを任意に組み合わせてチェックすることが可能。AI機能により、学習データとチェック対象の仕訳データを比較し、確認が必要と思われる仕訳に対して修正提案を行うことで、仕訳の科目や金額に誤りや異常値がないか、会計基準・税法に沿った正しい処理がされているか等チェックするのにかかっていた時間の短縮や業務の効率化、月次・年次決算の早期化にもつながるとしている。