そごう・西武は、西武池袋本店の催事場を対象にAIカメラを活用した顧客分析の実証実験第二弾を開始した。今回の顧客分析では催事場に来場した客の数の把握と属性(性別・年代)を推定する。
今までの催事場の課題として、催事場は集客力が高いフロアである反面、特に物産展はメンバーズカードの対象外ということから、どのような客が来場しているのか定量的なデータを取得できていなかった。今回、AIカメラによる顧客分析により催事場に来場した客数と属性を推定できるようになったことで、今後は取得したデータをもとに、より客のニーズに合った品揃を進めることが可能となった。
また同社では、将来的には催事場と他のフロアへの客の回遊分析を行い、催事場で開催されている催事が他のフロアへの集客に効果があるのかを分析し、催事場の品揃の改善や展開計画の見直しにつなげていくとしている。
今回の実証実験はIdein株式会社の技術を採用。同社が提供するエッジAIプラットフォームActcastを活用することで、取得した情報をAIカメラ内で処理が可能となった。そのため解析結果はテキストデータのみとなり、プライバシーに配慮したデータ収集で個人を特定せずに情報を活用することができる。