2021年9月29日にREPORTOCEANが発行した新しいレポートによると、金融におけるRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)の世界市場は、2021年から2027年の予測期間において、33.60%以上の成長率が見込まれるとした。
金融におけるRPAの世界市場は、2020年には約14億6,000万米ドルとなり、2021年から2027年の予測期間には33.60%以上の健全な成長率が見込まれている。
RPAとは、コンピュータソフトウェアの構成や「ロボット」が、デジタルシステム内で対話する人間の行動をエミュレートして統合し、ビジネスプロセスを実行する技術を指す。RPAロボットは、人間と同じようにユーザーインターフェースを利用してデータを取得し、アプリケーションを操作する。金融業界において、RPAは、買掛金勘定、クレジットカード処理、顧客サービス全般、口座閉鎖プロセス、口座開設および債権、住宅ローン処理などに関連する様々な銀行業務プロセスの改善に役立つ。また、組織内の反復的で時間のかかる手作業を排除するのにも役立つ。一方で、COVID-19によって組織内で発生した財務上の問題を管理・協力するために、様々な分野の様々な組織の財務部門に有利な効果をもたらす。さらに、世界の銀行・金融サービス・保険業界(BFSI)の急速な成長と、反復的で時間のかかる手作業をなくすためのRPAの顕著な応用が、今後数年間の市場の成長を牽引する。
世界の金融におけるRPA市場の地域分析は、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域といった主要地域を対象にしている。北米は、BFSIセクターの急速な成長を背景に、市場シェアで世界をリードする重要な地域となっている。一方、アジア太平洋地域は、2021年から2027年の予測期間において、最も高い成長率を示すと予想されている。同レポートでは、先進技術の導入や金融分野における反復的で時間のかかる手作業の増加などの要因により、アジア太平洋地域の金融におけるRPA市場は有利な成長を遂げると考えられるとした。