ハンモック(東京都)は、AI OCRを導入している企業の運用管理者111名に、AI OCR活用の課題に関する実態調査を実施したと発表した。多くの企業がAI OCR活用時の誤認識を経験しており、およそ11~20枚に1回あたり誤認識が起きるとの回答が22.9%で最多。この回答から誤認識がいつ発生するか予測できないことが伺える。そのため、98.2%がAI OCRで文字を読み取ったあと目視チェックを実施しており、「誤認識がどこにあるかわからず帳票の確認に手間がかかる」「誤認識に気付かず、クレームになった」「帳票の目視や修正作業により人件費削減につながらなかった」といった課題を抱えていることが判明した。
また、AI OCRの誤認識を防ぐために行っている対策は、「高い解像度でスキャンしている」が76.6%で最多回答。一般的なAI OCRはFAXでの送受信を想定して作られている訳ではないため、高い解像度でスキャンをしても誤認識が生じてしまうのが現状。さらに、AI OCRが読み取った文字を「目視」で確認する際に、1日あたりかかっている総合計時間(人数×時間)を伺ったところ、約半数が、「5時間~10時間未満」、約2割は「10時間以上」を費やしている実態が明らかになっている。
一方で約7割が、AI OCR導入後の費用対効果は「高い」と実感しており、業務効率化には、AI OCR導入は必要不可欠とも言えるという結果となった。
アンケートの詳細は、https://www.hammock.jp/defact/woze/