NTTデータは9月27日、AI-OCRを提供するAI insideと業務提携し、AIソリューションの共同展開に取り組むことで2018年9月26日に合意したと発表した。
AI insideが提供する「DX Suite」は大量の紙書類を高精度で仕分け・データ化し、業務効率化を支援するAI-OCRソリューション。NTTデータは、DX Suiteをオンプレミス型とクラウド型の両形態で提供する唯一のパートナーとして、サービスの展開を開始する。
NTTデータが提供するRPAソフトのWinActorに、DX Suiteが加わることで、スキャナーでの取り込みから、OCRでの文字認識、RPAを使った事務作業および複数のRPAの管理・統制ツールまでトータルでカバーするソリューションをNTTデータから一元的に提供できるようになる。特に金融機関や公共機関からのニーズが多い、手書きの申請書類を扱うパソコン業務の一元的な自動化が可能になる。
NTTデータでは、RPAの苦手としていた手書き文字の資料を扱う業種の自動化ニーズに応えるべく、AI-OCRベンダーの技術を比較し、WinActorと組み合わせて提供する上で最適なAI-OCRソリューションを検討していました。そしてこのたび、約98%の手書き文字の認識精度を誇るAI inside社のDX Suiteを採用し、RPAのトータルソリューションとして展開を開始することとしました。
DX suiteは、紙書類を高精度で仕分け・データ化し、業務効率化を支援するAI-OCRソリューション。NTTデータのサンプル帳票による読取テストでは、手書き文字を約98%認識精度で読み取ったという。同サービスは、基本的にクラウド型のソリューションだが、特にセキュリティを重視する金融機関や公共機関などの要請に応えて、オンプレミス型とクラウド型の両形態で提供する。オンプレミス型は2018年内に提供開始する予定。
DX Suiteのクラウド版は、アカウント発行料が1,500,000円、ランニング費用として保守費用が月額1,000円/ID(User)、従量費用が月額100,000円からとなる。DX Suiteハイブリッド版、DX Suiteオンプレミス版の販売価格は個別見積り。
NTTデータは、200社を超えるWinActorパートナーとともに、DX Suiteの追加により、2020年度末までに累計200億円の売り上げを目指すとしている。