みずほ銀行(東京都)は、AI(人工知能)を活用したネット住宅ローンの簡単診断「みずほAI事前診断」を、2020年3月23日から開始した。
従来、住宅ローンの正式審査の前に行っていた「事前審査」では、結果が出るまでに通常2~3日程かかっていたところ、「みずほAI事前診断」では登録から最短1分で、希望の金額での借入ができる確率を確認できる。同社によると業界最速。24時間利用でき、必要書類が揃っていなくても、条件が確定していなくても診断が可能。みずほ銀行の口座がなくても利用できる。
同社は、数理技術を活用したコンサルティングを展開するみずほ第一フィナンシャルテクノロジーと実証実験を2018年10月に開始。AIを駆使して住宅ローン審査業務のスピードアップをめざしてきた。今回、既存のインターネット上での「事前審査」を新サービス「みずほAI事前診断」に置き換えたことにより、登録後、最短1分で正式審査通過率を確認できるようになり、スピーディーに住宅ローンの手続きができるようになった。
また同社によると、検討段階での入力負担の軽減を目的に、従来の事前審査に比べ入力項目を約60%減らすとともに、同じ条件の場合、人による審査の結果とほぼ同等の診断結果が出せるように審査モデルを確立することで、高精度のシミュレーションを可能にしたという。