人工知能によるDX/DIソリューション事業を展開するネットスマイル(東京都)は、2022年2月17日にAIによる帳票画像処理システムに関する特許を取得した。発明は、帳票画像処理システム、帳票画像処理方法、および帳票画像処理プログラム(特許第7026386号)。
一般的なAI-OCRでは読み取り範囲を縦に指定することしかできないため、下図のような2行で1明細になっている帳票の場合、「単価」と「金額」に「品名」が部分的に読み込まれてしまい、実用的なデータにならない。
同社によると、本特許技術により指定した画像のパターンをAIが探し出し、指定パターンと同じ画像を見つけると指定した「読み取り項目」のみを読み取る。
これにより、2行で1明細、5行で1明細など、1つの帳票の中に複数のパターンが存在する複雑な帳票でも読み取ることが可能になった。また、読み取った品名・単価・金額・作番などのデータは、項目ごとにソートし使い勝手の良いcsvデータとして出力が可能。