アドビ(本社:東京都、米Adobe Inc.の日本法人)は、2020年4月に新卒入社したビジネスパーソン500名を対象に行った業務のデジタル化と会社への満足度に関する調査結果を発表した。それによると、テレワークの実施頻度や企業のデジタル化への取り組み度合いが高い企業ほど、従業員の満足度が高い傾向にあることがわかった。また、就活時の企業選定において、業務のデジタル化を進めていることが重要だと7割以上が感じており、同社では企業がデジタル化を進めているかどうかが採用にも影響を与えていることも明らかになったとしている。
同調査において、業務をデジタル化することで業務効率が上がると思うかを聞いたところ、35.8%が「とても効率化される」と回答。「どちらかというと効率化されると思う」と回答した46.2%と合わせて8割の方が効率化されると考えていることがわかった。また、72.4%が業務のデジタル化を進めることは、仕事のモチベーションにも影響すると回答している。
一方で、社内のデジタル化がどれくらい進んでいると思うかを聞いたところ、とても進んでいると回答したのは9.8%に留まり、約6割の回答者がデジタル化は進んでいないと感じていた。約9割の回答者が業務のデジタル化を進めて欲しいと考えていることが調査から明らかとなった。
同社のマーケティング本部バイスプレジデント秋田夏実氏は、「今回の調査から、テレワークの実施頻度や業務のデジタル化への取り組み度合いと、就業環境への満足度が比例することがわかりました。また、企業のデジタル化への取り組み度合いは、就職活動時の企業選びでも重要視されるということも明らかになりました。デジタル化の推進は、業務効率化・生産性向上に寄与するのみならず、採用の観点からも重要であると言えます」とコメントしている。